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漢詩四コマ劇場

漢詩(中国古典詩)を四コマ漫画で描いた作品を、200本以上掲載しています。

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「萍池」王維



春池深且広
会待軽舟廻
靡靡緑萍合
垂楊掃復開

王維(おうい)(701−761)作。
「萍池(へいち)」。春の池の風景。
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「終南山」王維



太乙近天都
連山到海隅
白雲廻望合
青靄入看無
分野中峰変
陰晴衆壑殊
欲投人処宿
隔水問樵夫

王維(おうい)(701−761)作。
終南山は、長安の東南にある山です。

「少年行」王維



新豐美酒斗十千
咸陽遊侠多少年
相逢意気為君飮
繋馬高楼垂柳辺

王維(おうい)(701−761)作。
「少年行(しょうねんこう)」、全四首の内の第一首。
「少年行」は楽府題
これから気前よく、高いお酒を飲むのでしょうか。

「鳥鳴澗」王維



人閑桂花落
夜静春山空
月出驚山鳥
時鳴春澗中

王維(おうい)(701−761)作。
「皇甫嶽雲渓雑題(こうほがくうんけいざつだい)」五首の一、「鳥鳴澗(ちょうめいかん)」。雲渓の皇甫嶽にあった別荘の風景。「鳥鳴澗」の澗とは、谷川のことだそうです。

「田園楽 其五」王維



山下孤烟遠村
天辺独樹高原
一瓢顔回陋巷
五柳先生対門

王維(おうい)(701−761)作。
「田園楽(でんえんらく)」、七首連作の其の五。
顔回は、孔子の弟子。五柳先生は、晋の陶淵明
顔回が路地に住んでいそうな、陶淵明が真向かいに住んでいそうな、そんな田舎の風景でしょうか。

「田園楽 其六」王維



桃紅復含宿雨
柳緑更帯春煙
花落家僮未掃
鶯啼山客猶眠

王維(おうい)作。
「田園楽(でんえんらく)」、七首連作の其の六。

「竹里館」王維



独坐幽篁裏
弾琴復長嘯
深林人不知
明月来相照

王維(おうい)(701−761)作。
「竹里館(ちくりかん)」。世俗を離れた静寂の世界。

「雑詩」王維



君自故郷来
応知故郷事
来日綺窓前
寒梅着花未

王維(おうい)(701−761)作。
「雑詩(ざつし)」、三首の内の第二首。梅花のことを聞きながら、故郷に残してきた妻の様子をたずねる。

「送別」王維



下馬飲君酒
問君何所之
君言不得意
帰臥南山睡
但去莫復問
白雲無尽時

王維(おうい)(701−761)作。
隠居生活に入る友人との別れ。

「鹿柴」王維



空山不見人
但聞人語響
返景入深林
復照青苔上

「鹿柴(ろくさい)」。タイトルの鹿柴とは、鹿を飼う柵のことだそうです。
夕陽の光と、青苔の、短い間だけの、幻想的な出会い…。
正直言いまして、詩のイメージがあまりに美しすぎて、絵で描くのにためらっていた詩です。

「九月九日憶山東兄弟」王維



独在異郷為異客
毎逢佳節倍思親
遙知兄弟登高処
遍挿茱萸少一人

王維(おうい)(701−761)作。
「九月九日山東の兄弟を憶う(くがつここのか さんとうのけいていをおもう)」。
17歳、故郷を離れ、科挙(役人の試験)を受けるために長安の都にいた時の作。

「送元二使安西」王維



渭城朝雨浥軽塵
客舎青青柳色新
勧君更尽一杯酒
西出陽関無故人

王維(おうい)(701−761)作。
「元二の安西に使いするを送る(げんじのあんせいにつかいするをおくる)」。
酒と送別の名詩。
「君に勧む更に尽くせ一杯酒」は、名フレーズです。

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