http://kanshiyonkoma.mangalog.com/Entry/124/「題烏江亭」杜牧
勝敗兵家事不期
包羞忍恥是男児
江東子弟多才俊
捲土重来未可知
杜牧(とぼく)(803−853)作。
「烏江亭に題す(うこうていに だいす)」。
漢の劉邦と戦った項羽…。垓下(がいか)の地で大敗をした後、長江のほとりの烏江にたどりつき、「川を渡って、根拠地の江東で王になっては」という勧めを断り、壮絶なる死を迎えます…。
もし、あの時、項羽が川を渡っていれば!!という、もしもの詩です。
ちなみに、捲土重来という言葉の出典だそうです。
そして、この詩にツッコミをいれたのが…。
北宋の王安石「烏江亭」。
唐の杜牧と北宋の王安石…、時代を超えた論戦が楽しいですねー。
※『中国名詩集』(松浦友久著・朝日文庫)を、大いに参考にしました。
(2009年12月3日、画像を手直しして差し替えました)