http://kanshiyonkoma.mangalog.com/Entry/133/「夢天」李賀
老兎寒蟾泣天色
雲楼半開壁斜白
玉輪軋露湿団光
鸞珮相逢桂香陌
黄塵清水三山下
更変千年如走馬
遥望斉州九点煙
一泓海水杯中瀉
李賀(りが)(790−816)作。
天の世界を夢見る、幻想的な作品。
前半が月世界の描写、後半が天から見た地上の描写。
これまた色々と解釈が分かれるようで、「老兎寒蟾泣天色」は、はっきりと意味がわかりません…。
「鸞珮相逢桂香陌」は、鸞鳳という空想上の鳥をかたどった装飾を身につけた仙女であるらしく、彼女の会う相手は一体誰なのか…というのも解釈が分かれるようです。ここでは仙女たちとしてますが、男性でもいいかもしれません。
「桂」は、中国では「木犀」を指すそうです。手持ちの漢字字典(『角川 新字源』)では「肉桂」と書いてあったんですが、どうなんでしょう…。
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