http://kanshiyonkoma.mangalog.com/Entry/146/「雑詩 其一」陶淵明
                     
                                                            
                                            
 人生無根蔕
飄如陌上塵
分散逐風転
此已非常身
落地為兄弟
何必骨肉親
得歓当作楽
斗酒聚比隣
盛年不重来
一日難再晨
及時当勉励
歳月不待人
東晋の陶淵明(陶潜)(とうえんめい(とうせん))(365−427)作。
全十二首の其の一。
なんとなく、漢代の詩「古詩十九首」の「生年不満百」の、「楽しみを為すは当に時に及ぶべし」のフレーズを思い出します。
ラストの、
 盛年重ねて来らず
 一日再び晨なり難し
 時に及んで当に勉励すべし
 歳月人を待たず
………この部分だけ見ると、「勉強すべし」というフレーズのようですが、全体を通してみると、「一生懸命楽しむべし」という解釈もできる詩のようです。
「斗酒」は、「一斗の酒」という意味と、「たくさんの酒」という意味と、二つあるようです。ここでは、景気よく、たくさんのお酒という解釈にしてみました。                                                    
                
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