http://kanshiyonkoma.mangalog.com/Entry/154/「閑情賦」(一部)陶淵明
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願在衣而為領
承華首之余芳
悲羅襟之宵離
怨秋夜之未央
願在裳而為帯
束窈窕之繊身
嗟温涼之異気
或脱故而服新
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東晋の
陶淵明(陶潜)(とうえんめい(とうせん))(365−427)作。
「閑情の賦(かんじょうのふ)」。作品は、
賦(韻文の一種)です。情欲におぼれるのをいましめる目的の賦…。なんですが…。なんとなく、お酒を飲みながら歌われる歌のような感じですよ…。
長い作品で、女性の美しさをたたえた後、そなたの襟になりたい、帯になりたい、髪では髪油に、眉なら眉墨に…、生糸なら靴に…、昼なら影に、夜なら灯火に…と、いう調子で続き、恋わずらいの想いを述べます。
陶淵明…。こんな艶っぽい作品書いていたのですね…。久しぶりに岩波文庫の『陶淵明全集』を読みまして、衝撃をうけました(笑)。古来評価が分かれる作品だそうです。でも、ユーモアあふれる面白い作品です。
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