http://kanshiyonkoma.mangalog.com/Entry/221/「自嘲」魯迅
運交華蓋欲何求
未敢翻身已碰頭
破帽遮顔過鬧市
漏船載酒泛中流
横眉冷対千夫指
俯首甘為孺子牛
躱進小楼成一統
管他冬夏与春秋
魯迅(ろじん)(1881−1936)作。
「華蓋」は、星の名前で、現在のカシオペア座あたり、坊主にはよいが俗人には悪い星だそうです。
「千夫の指」は、千人に指を指されたものは病気でなくても死ぬ、という言葉があるそうです。
この作品で有名なのは、
眉を横たえて冷やかに対す千夫の指
首を俯れて甘んじて為る孺子の牛
こちらのフレーズでしょうか。
現代の中国では、「孺子」を人民大衆を指すと解釈して、「敵には立ち向かい、人民には優しくする」というフレーズとして有名のようです。
※『魯迅全集』の第9巻(学研、1985)の「自ら嘲(あざけ)る」、入谷仙介氏の訳を参考にいたしました。
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