忍者ブログ

漢詩四コマ劇場

漢詩(中国古典詩)を四コマ漫画で描いた作品を、200本以上掲載しています。

[PR]

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

コメント

現在、新しいコメントを受け付けない設定になっています。

「香炉峰下新卜山居草堂初成偶題東壁」白居易



日高睡足猶慵起
小閣重衾不怕寒
遺愛寺鐘欹枕聴
香炉峰雪撥簾看
匡廬便是逃名地
司馬仍為送老官
心泰身寧是帰処
故郷何独在長安

白居易(はくきょい)(772−846)作。
「香炉峰下(こうろほうか) 新たに山居を卜(ぼく)し 草堂初めて成り 偶(たまたま)東壁に題す」五首連作の第四首。
左遷され、廬山の地にやってきた白居易の詩。
やはり、「遺愛寺の鐘は枕を欹てて聴き 香炉峰の雪は簾を撥げて看る」が有名ですね。わが国の平安時代のエッセイ、『枕草子』で、清少納言が、中宮定子さまに「香炉峰の雪はいかならむ?」と聞かれて、この詩をふまえて簾を巻き上げたお話がおなじみです。
枕を欹てる、というのは、枕を傾ける、枕で耳を傾ける、枕に寝そべって…など、色々な解釈があるそうです(『中国名詩集』松浦友久著)。「この時代、どんな枕で、傾けるって一体どういうことだろ…」ということで、寝そべって、で描きました。
PR

コメント

現在、新しいコメントを受け付けない設定になっています。

ブログ内検索