http://kanshiyonkoma.mangalog.com/Entry/231/「澄邁駅通潮閣」蘇軾
余生欲老海南村
帝遣巫陽招我魂
杳杳天低鶻没処
青山一髪是中原
蘇軾(そしょく)(1036−1101)作。
「澄邁駅の通潮閣(ちょうまいえきのつうちょうかく)」。蘇軾65歳の作(66歳で死去)。新しく即位した皇帝に罪を許され、流刑地から戻ることになった時の詩。2コマ目は、『楚辞』(招魂)にある、天帝が巫に
屈原の魂を呼び返された…というのが元ネタだそうです。屈原の不遇になぞらえたようです。
海南島、ネットで画像検索して見ましたが、いい所だ…。南国のリゾートといった美しい南の島。でも、中国の南の果ての場所なので、中央から流された蘇軾にしてみれば、あまりに違いすぎる光景は、絶望的に見えたかもしれません。今でこそテレビや写真で南の島の映像が見れて、行った事がない所でもおなじみの光景に見えますが、全然見たことがない状態で流されたら、それこそ猛烈なホームシックにかかりそうです。
海南島の北向かいに雷州半島があるんですが、思いのほか離れてなかった(30キロあるのかなあ…)ので、たぶん手前に半島が見えて、その奥にうっすら中原の山々が見えるのかもしれませんが、ネット上で光景を探しきれませんでした…。見つかったら修正します…。
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